演奏デビュー40周年を迎え、記念の池田京子ソプラノ・リサイタルを開催します。

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記念演奏会は、予定通り開催されます。(2021年3月1日)
演奏会の詳細は、演奏会ページを御覧ください。

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池田京子(ソプラノ)
    10月 2(木)名古屋/しらかわホール
    10月14(火)東 京/王子ホール

昨年度、名古屋市芸術賞〈芸術奨励賞〉を受賞した記念のリサイタル。
歌唱力を高く評価された彼女だ。
一昨年アメリカで研修し、レパートリーとして取り組んだ
アメリカの芸術歌曲を披露してくれるのが注目。
また、彼女が大切にしている現代日本人作曲家の歌曲の数々では、
深い思いも聞けるはず。

月刊クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」10月号、2008

コンサートレビュー 音楽の友 3月号より

池田京子 S

「文化庁芸術家特別派遣研修報告~アメリカの夜~」と題されたリサイタルは、ピアノに花岡千春が招かれた。米国インディアナ大学で、芸術歌曲の研鑽を深めた成果によるリサイタルである。前半はE・W・コルンゴルトの作品が集められた。最初の《3つの歌》作品22は表現主義的作風に感じられたが、最初の2曲のゆったりした表情が3曲目で動きが加わったその対比感がよく、冴えが感じられる。

 つづいて《シェイクスピアの詩による4つの歌》作品31、《5つの歌》作品38が演奏された。声そのものに生きた流れがあって、そのスピード感を調整することで基本的な表現をコントロールしているように聴けた。

 後半にはL・バーンスタインの《美味しい料理―4つのレシピ―》とW・ボルコムの《キャバレーソング》より6曲が選ばれて、現代アメリカの色彩を帯びた表情が楽しかった。しかし何といっても暖かみと実在感の高い歌唱が一貫しているのが筋の通ったプログラム構成を演出した根源であろう。

(2007年1月11日・しらかわホール)<渡辺 康 記>

コンサートレビュー 音楽の友 11月号より

池田京子 S

 従来、ドイツ・リートを中心に歌ってきた池田京子が、「アメリカの夜」として20世紀アメリカ歌曲を歌った。文化庁芸術家特別派遣研修で、インディアナ大学客員研修を了え、その成果を歌うリサイタルだった。

彼女はこの日、コルンゴルト、バーンスタイン、ボルコムの歌曲を採りあげたが、1938年生まれのボルコム作品は日本でほとんど歌われてなかったように思う。歌われたのは数曲のキャバレーソングだったが、紫煙漂う場のための歌ながら、シェーンベルクの同種の歌たちとはまた別の魅力があり、〈ピアノ越しに〉〈待ってるわ〉など何か香気も匂い立っていた。池田の歌もいいムードだった。

 前半はすっかりコルンゴルトだったが、《シェイクスピアの詩による4つの歌》《5つの歌》作品38など、どこか世紀末ウィーンの風情らしさも滲み、表情も多彩。池田歌唱がリートのニュアンスを残したともいえる。バーンスタイン《美味しい料理》は手中のものなのだろう、ウィットに富んだ歌のレシピになっていた。ピアノ花岡千春もボルコムなど秀逸。

(2006年9月20日・東京文化会館〈小〉)<小山 晃 記>

カルメン再演 in愛・地球博

 セントラル愛知交響楽団創立20周年特別企画として指揮者の松尾葉子氏がプロデュースした、文楽形式による[異説・カルメン情話]が、愛知県で開催されている「愛・地球博(2005年 日本国際博覧会 3月25日?9月25日)」で、再び上演されることになりました。 昨年2月にすみだトリフォニーホールで行われた東京公演をご覧になった方も多いと思いますが、地方から新風を巻き起こしたと絶賛された話題作です。 万博の入場券があれば、公演の入場は無料です。万博に行ってみようとお考えだった方はスケジュールをこの公演に合わせていただき、またご予定のなかった方もこの機会に「愛・地球博」にお出かけになって、ぜひ「カルメン」をご覧下さい!
左からカルメン、ドン・ホセ、ミカエラ(京子さん)
左からカルメン、ドン・ホセ、ミカエラ(京子さん)

異説・カルメン情話
日時/9月17日(土)17:00開演予定
会場/EXPOドーム 愛知万博長久手会場

プロデュース・指揮/松尾葉子
演出・振付 /五條園美
管弦楽/セントラル愛知交響楽団
カルメン (Mez) /河野めぐみ
ミカエラ (Sop) /池田京子
ドン・ホ セ(Ten) /神田豊壽
エスカミーリョ(Br)/稲垣俊也
人形遣い/藤間勘人 花柳久宗 他
義太夫 浄瑠璃 /竹本駒之助
三味線 /鶴澤三寿々

ホセを取り戻す勇気を授け給えと神に祈る、ミカエラ役の京子さん

平成14年度 愛知県芸術文化選奨<文化賞>受賞 

 京子さんがこのたび愛知県芸術文化選奨<文化賞>を受賞されたことはすでにお知らせしましたが、去る5月18日、有楽町のラ・ステラで約30名ほどの会員とお客様を迎えて、お祝いのミニコンサートがなごやかに開催されました。

お祝いのミニコンサート1
お祝いのミニコンサート2

 江藤会長のご挨拶の後、安藤さんから受賞に関するエピソードなども披露され、あらためて今回の受賞のすばらしさを実感しました。

 コンサートは長町順史さんのピアノ伴奏で行われました。長町さんは奏楽堂日本歌曲コンクールで第7、11、12回に優秀共演者賞を受賞されている方で、先日のスプリングコンサートでも伴奏され、京子さんとの息もぴったりでした。

プログラムは「おぼろ月夜」から始まり、モーツァルトの「すみれ」、シューベルトの「野ばら」「夜すみれ」、シューマンの「春だ」と続きました。その後がらっと雰囲気を変えて情感豊かに「さくら横ちょう」「宵待ち草」「紫陽花」を最後にシュトルツの「花の歌」から京子さんのお気に入りの4曲「花を贈る」「ジギタリス(妖精の指ぬき)」「絹とビロードの花」「赤いバラ」を歌われました。アンコールはR.シュトラウスの「献呈」と、ミニコンサートとはいっても、たいへん濃い内容でした。  

 歌の合間にはCDを制作したときのエピソードなども披露され、何事にも真摯に取り組まれている京子さんのお人柄が感じられました。この受賞を機に一層活躍されることと思います。

 コンサートの後、京子さん、長町さんも交えてのお食事も各テーブルごとお話がはずんで、ほんとうに楽しく贅沢な時間を過ごしました。
 今年は例年に増してコンサートに出演される機会の多い京子さんを、さらに応援していただきますよう、お願い申し上げます。
 最後に誌面を借りて、この日、響の会の平成14年度会計報告が行われましたことをご報告いたします。

お祝いのミニコンサート


愛知県芸術文化選奨文化賞を受賞

 京子さんが、2002年度愛知県芸術文化選奨文化賞を受賞されました。
 この賞は愛知県の芸術文化振興に貢献があり、また今後も活躍が期待される人に贈られる賞で、過去にも著名な芸術家が受賞されています。
 京子さんの受賞は、これまでにおけるリサイタル活動、オーケストラとの共演はもとより、平成2年サヴォンリナ(ヒィンランド)国際音楽祭、平成7,9,12年名古屋国際室内楽フェスティバルにそれぞれソリストとして出演するなど、国内外におけるその活動が評価されたものです。この地域においては、名古屋の夏の恒例となったテレマン協会との共演により、バロック音楽を定着させた功績も大きなものがありました。
 演奏活動は勿論ですが、地域の各審議会委員として、また現在は中部日本放送番組審議委員として、地域文化の振興発展に寄与されている一方、大学では後進の指導に尽力するなど、その活躍は受賞にふさわしいものと思います。
 この賞は、過去の功績だけで受賞するものではありませんし、ただ芸術的に優れているだけで受賞するものでもありません。過去の活躍は勿論のこと、今後の活躍も大いに期待されるものですし、その人柄も選考基準の大きな要素です。その観点からも、今回の京子さんの受賞は、当然と言えば当然のこと、これを機に更に精進していただき、日本文化の発展に寄与されることをきたいいたしています。おめでとうございました。

待望の第2弾CDがリリース

 待望の、京子さんの第2弾CDがこのたび発売されました。タイトルどおり、シュトルツの歌曲集からの10曲に、様々な作曲家による花にまつわるドイツ歌曲を合わせ、全21曲をおさめたもので、京子さんが長い間あたためてこられた内容です。ピアノは平島誠也さんです。皆様どうぞお聴き下さい。

 全国HMV・タワーレコードの各店舗、ヤマハ及び山野楽器の銀座店で取り扱っております。また10枚まとめてお買い上げの場合は、事務局にお申し込み下されば1枚プレゼントさせていただきます!クリスマスの贈り物などにいかがでしょうか。

「池田京子 シュトルツ 花の歌」

「池田京子 シュトルツ 花の歌」   品番:KYOC-0201
販売:ラッツパック・レコード株式会社 税込価格:3000円