ひとこと

響の会通信 vol.07 1999.11

先日のディナーショーの折には、たくさんの会員の方々、ご友人にお越しいただき、誠にありがとうございました。あたたかい拍手や励ましのお言葉に心より感謝申し上げます。

日本中、至るところに音が溢れております。小川のせせらぎ、小鳥のさえずり等、心を癒してくれる音もありますが、騒音という、人の心をかき乱す音も多くあります。そんな中、特に最近気になるのが、携帯電話ではないでしょうか。ところ構わぬ呼び出し音。今までの呼び出し音に代わって、少し音程の外れた何とも抑揚の無い機械的なメロディー。鳴る度にこちらの心臓もついドキドキ鳴ってしまいます。
幸いこの頃では、都心のJR線や新幹線でも「他のお客様のご迷惑となりませぬ、デッキでご利用下さい」とか「あらかじめマナーボタンをご使用になるなど、皆様のご理解とご協力を・・・・・・・」と、車内での使用を認めない傾向にあります。
演奏会場でも、サントリーホールやオーチャードホールなど、まだごく一部ではありますが、携帯電話の電波防止装置を施したホールが出てきました。皆んなで共有する空間での音への配慮は、これからますます問われることになっていくでしょう。
私自身、携帯電話を持てばどんなに便利かしらと思いながらも、急に音が鳴っては困る場所に居る機会が多いため、持たないようにしています。ただひたすら、これ以上公衆電話の数が減らないことを祈りつつ、じっと我慢しているところです。
ところで先日、テレマンとの合わせのために、阪急電車で芦屋に向かっていた時のこと。その車内放送は初めて耳にするメッセージでした。
「携帯電話をご使用の際は、まわりのお客様のご迷惑となりませぬよう、遠慮めにお願いします」