クロイゾンホール、華やかに幕を閉じる           Newsへ戻る

                                           

 響の会にいつも会場を提供して下さっていたクロイゾンホールが、昨年12月をもって閉じることになりファイナルガラコンサートが開かれました。
 平成2年にホールがオープンしてから12年間、年に約4回、計50回近く開催されたクロイゾンコンサートには、京子さんもたびたび出演されました。お客様の多くが響の会の会員となられたことから、ここであらためてご紹介する必要はないかと思いますが、クラシックのみならず雅楽、津軽三味線、文楽といった多彩なプログラム・出演者の演奏を80名余という定員で聴かせるという、採算度外視のメセナともいえる大変贅沢なコンサートでした。演奏者の表情を間近に拝見し、演奏の合間のお話に一流の演奏者のお人柄、音楽に対する情熱が直に伝わり、大きなホールでは味わえない感動をもたらしてくれました。
 最終回はこれまでの数多くの出演者の中から、バリトン:佐藤光政、サクスフォン:須川展也、コントラバス:村上満志、ピアノ:小柳美奈子・平島誠也、ソプラノ:池田京子という超豪華な顔ぶれで12月26日に行われました。暮れも押し迫った時期にも関わらず、定員を超える100名以上のお客様が、ホールにお別れに集りました。
 プログラムは、須川さんのサクスフォンと京子さんによるミュージカル「オズの魔法使い」より“Over the rainbow”で、ホールは一度閉じるけれど虹の彼方に希望はあるという思いを込めてスタートし、続いて平島さんの伴奏による京子さんのソロで、オペラ「ラ・ボエーム」よりミミのアリア“さようなら”が歌われました。

 次に、コントラバスとソプラノのために書かれためずらしい作品、ボッテジーニの「愛された口もと」を村上さんと京子さんのデュオでしっとりと、またがらっと雰囲気を変えて須川さん、小柳さんによるピア・ソラのタンゴなどが華やかに演奏されました。

 佐藤光政さんは「宵待草」など日本のなつかしい歌を情緒たっぷりに、京子さんとは“ヴィリアの歌”をまた須川さんとのデュオで“サマータイム”を聴かせて下さいました。

 最後は出演者全員によるメリーウィドーワルツの演奏でしたが、あまりにも息のあった楽しいステージに「このユニットでツアーを組んだら?」といった声も聞かれるほどでした。

 銀座の中心にあって、日常の忙しさの合間にひととき、本当に心から音楽を楽しませてくれたクロイゾンホールに、あらためてお礼を申し上げます。