ひとこと ソプラノ 池田京子 (響の会通信 vol.14 2003.6)         ひとことへ戻る

 この春、幸運なことにも愛知県から賞をいただきました。思いもかけない知らせに、嬉しさと戸惑いの入り混じったような思いと、同時に責任の重さのようなものを感じ、気の引き締まる思いです。その受賞記念パーティー&コンサートをということで、去る518日には、多くの会員の皆様にご出席いただき、また、当日ご欠席の方々からも、たくさんのお祝いをいただきまして、本当にありがとうございました。こんなにも多くの方々からあたたかく支えられていることを、あらためて実感し、何ともいえない幸福感につつまれました。これからまた、少しでもいい歌が歌えるよう、全身全霊で音楽に取り組んでいきたいと思います。どうぞ今後ともご支援ご後援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 さて、先日、第一生命ホール(晴海トリトンスクエアー内)で、日本音楽財団によるヴァイオリンのコンサートが行われました。この「アイザック・スターン・メモリアルコンサート」には、皇后陛下の美智子様もご臨席されました。開演1時間前から開かれたレセプションには、皇后様も一般の出席者(全員ご招待)とご歓談され、会場は高貴な中にも和やかな雰囲気につつまれました。出席者の中には著名な音楽家も多く、日本音楽財団の所蔵するストラディヴァリウスを弾いたズッカーマンの演奏も主張が強すぎず、聴衆と演奏家が一体となったシューベルトの世界が広がりました。

 今年の1018日には、わたしもこのホールでリサイタルです。これから色々とプログラミングをしながら、充実した時間を積み重ねていこうと思います。